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<GIFで動くリプレイ>聯合艦隊(SSG)シナリオ6“スラバヤ沖海戦夜戦”

前回、私の大好きな関ヶ原(SSG)のリプレイ更新以来、久しぶりのブログ記事更新です。


小さい頃の思い出として、NHK大河ドラマ「葵三代」の関ヶ原シーンに痺れた記憶と共に、よく戦艦・空母のプラモデルを作っていました。


そんな原体験もあってか、今回海戦ゲームに挑戦してみることにしました。と同時に、前々からやって見たかったリプレイ画像をGIFで動かすこともやってみました。これが吉と出るか凶とでるか。


ゲームは、サンセットゲームズ 聯合艦隊“FLEET BATTLES”です。現在、オークション等を使わず手軽に購入できる数少ない戦術級海戦ゲームではないでしょうか。


約40本のシナリオから選んだのは、シナリオ6“スラバヤ沖海戦夜戦”です。日本・連合軍併せて6隻の艦隊しか登場しない為、派手さには欠けますが初心者にうってつけ。


さて、ゲームを楽しむための予備知識として、簡単な経緯から勉強しました。

 

<スラバヤ沖海戦の経緯>

スラバヤ沖海戦が発生した海域は、図1の赤線箇所です。


▶図1(出典:オールカラーでわかりやすい!太平洋戦争)

現在のインドネシア、当時はオランダ領東インド(蘭印)のジャワ島近海です。


日本軍による蘭印攻略最大の目的は石油資源の獲得で、蘭印で得た石油を日本本土へ海上輸送する為、マレー・フィリピンも攻略し、日本への航路を確保する必要がありました。


マレー・フィリンピン・蘭印攻略の作戦開始日付は以下の通り。地理的に日本から一番離れている蘭印の作戦開始日が一番遅いのは、自然な進軍ルートだったと思われます。


▶作戦開始日(上陸日)

・1941.12.8   マレー半島上陸

・1941.12.22  フィリピン・ルソン島上陸

・1941.1.10   蘭印・ボルネオ島上陸

 

さて、日本軍は、蘭印を構成する大きな3つの島の内の1つ、ジャワ島の攻略東部・西部から上陸部隊を派遣することにしました。ジャワ島にはオランダ総督府があった為、重要拠点です。


図2は、ジャワ島西部の上陸部隊のルートです。当然、上陸部隊の輸送船団には第五戦隊等の護衛がついています。


図2(出典:スラバヤ沖海戦 https://www.youtube.com/watch?v=dceMeGwRvgU)


これに対し、スラバヤ港からアメリカ(American)・イギリス(British)・オランダ(Dutch)・オーストラリア(Australian)の連合国軍艦隊(ABDA艦隊)が出撃


日本側は、敵艦隊撃滅のチャンスだとやる気満々で、輸送船団を一旦西方へ逃がし、スラバヤ沖で海戦が始まりました。

 

<シナリオ6“スラバヤ沖海戦夜戦”>

このシナリオでは、スラバヤ沖海戦の“夜戦”(2月28日深夜)を扱っています。昼戦(2月27日昼頃~夕方)のシナリオもあるのですが、30隻以上の艦艇が登場するので大変です。


夜戦の状況説明を簡単に。


2月27日昼戦の後、一旦スラバヤ港方面に離脱したABDA艦隊は、日本軍の輸送船団を求めてジャワ島沿岸を航行しました。このとき、一つの艦艇がオランダが設置した機雷に接触。これを日本潜水艦の攻撃と勘違いし、ABDA艦隊はこの海域を脱出する為北上しました。


そこに日本の第五戦隊が遭遇。2月28日0時33分に夜戦が始まります。


<参加艦艇>

参加艦艇は下図の通りです。赤色の日本海軍が2隻、青色の連合国海軍が4隻です。


<史実の結果>

史実では、昼戦に続いての夜戦となった為、両軍弾丸に乏しく、散漫的な砲撃戦を実施しました。その後、日本が発射した魚雷がオランダ軽巡洋艦デ・ロイテルとジャワに命中。両艦とも沈没し、司令官のドールマン少将も戦死しました。そして、連合国軍残り2隻は戦場を離脱しました。


これにより本海域の制海権を奪った日本海軍は、その後上陸部隊の輸送船団を護衛し、ジャワ島東部クラガンに揚陸させることに成功しました。戦術的にも戦略的にも、日本海軍の勝利でした。

 

<GIFで動くリプレイ開始>

本シナリオでは特別ルールとして、互いの艦艇の砲撃が少し当たりにくくなっています(命中決定のサイコロに+1の修正)。この辺りも、両軍の砲弾が乏しかった史実を反映しているのでしょうか。いや、単に夜戦だからでしょうか。


▶︎第五戦隊、前進ス

ともかく、日本海軍・第五戦隊は旗艦・那智を先頭に、盤面右へ進んでいきます。

この間、日本・連合軍共に中・遠距離から砲撃していますが、お互いに全て外れています。


▶︎第五戦隊、照射シ砲撃ス

日本海軍は、探照灯を敵2隻に照射し、命中率をUPさせました。

そして中距離から一斉に砲撃するも、まさかの全弾外れ!


▶︎ABDA艦隊、反撃ス

これに対し、ABDA艦隊は全艦の砲門を旗艦・那智に集中し砲撃開始!


💡ポイント:集中砲撃と照射艦について💡

・通常、集中砲撃を行うと、1隻目の砲撃よりも2隻目の砲撃は当たりにくく、2隻目の砲撃よりも3隻目の砲撃は当たりにくい、といった具合に次第に命中率が落ちます。これは、煙や水柱等により、次第に照準を合わせるのが難しくなってくるからだと勝手に解釈しています。

・ただし、現在照射を行っている艦艇に対してはこの集中砲撃の命中率低下効果がなくなります。ピカピカ光ってるわけですから、周りに水柱が起ころうが、当てやすいと解釈しています。


さて、現在、那智は敵艦を照射中でしたので、集中砲撃を食らうことの危険度が増しています。


案の定命中し、那智は2兵装打撃を受けてしまいました。これにより砲撃力が半減、探照灯が破壊されました。ただ、まだ雷撃力は残っています。


▶︎ABDA艦隊、突撃ス

連合国側は、更にここで魚雷を1発でも当てれば、高い確率で勝利条件を満たします。

ここを逃せば、次ターンに近距離で日本の必殺酸素魚雷を受けて、形勢逆転される可能性が有ります。

腹を決め、日本海軍に更に近づき、本シナリオ連合国側で唯一雷撃を所持している軽巡洋艦パースが、旗艦・那智に魚雷を発射。

距離5千メートル、米軍の魚雷能力を加味すると、命中率は1/3。

見事、魚雷1発ヒット!


損害判定により、那智は3推進打撃を受け、速度が半分に低下。


これにより那智は合計5発の打撃を受け、日本軍の保護水準値は-3に低下。連合国軍の勝利となった。

 

<振り返り・反省>

・日本軍は探照灯を使うことで、砲撃の命中率をあげることができます。反面、近・中距離で無闇に探照灯を使うと、集中砲撃でタコ殴りにされるリスクも上がることが判明しました。


・日本軍は、必殺の酸素魚雷を持っていましたが、使う前に負けてしまいました。無闇に距離を詰めすぎて、損害を多く受けてしまったのも反省点かもしれません。

 

さて、初めての海戦ゲームでしたが、シンプルなシナリオながら、なかなか楽しむことができました。砲撃も雷撃もダイス次第といえばそうなのですが、様々なダイス修正要素もありますので、艦隊運動が有利・不利を左右するような場面もあるのかもしれません。


また時間を見つけて、他のシナリオをプレイしたいと思います。


それでは!










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